「自社に人事がいない」「採用ノウハウを知りたい」「今の採用活動が正しいのかわからない」そんな方にこそ読んでいただきたいユアパトの採用支援の事例記事です。今回はユアパトの支援先の一つである株式会社タノム(以降、タノム様)の取締役である福岡 一樹さんとタノム様を担当する佐藤美夏にインタビュー形式でお話を聞いてきました。

プロフィール

食品卸業界のデジタル変革を推進するベンチャー企業

福岡さん

タノムは、食品卸業者の受発注をシンプルにし効率化を促進するBtoB SaaS『TANOMU』の開発、販売をする社員数20人ほどのベンチャー企業です。紙やFAXなどのアナログな環境による現場の困りごとをDXを通じ、働きやすくなるようサポートしています。

フルリモートで全国にメンバーがいることから、スピード感を持った意思決定と連携をできるよう会議体や組織体制の整備にも力を注いでいます。

佐藤

たしかに、皆さんスピード感ある動きをされている印象がありますね!また、プロダクトやお客様に対して真摯に向き合うことに誇りとやりがいを感じているメンバーが多いように見受けます。自分の考えを持ってアクションできる判断軸を持ちつつもチームとしてのシナジーを出せる方がカルチャーフィットすると思います。レガシーな業界を下支えし、よりよい明日をつくる仕事にご興味ある方は是非タノム様のサイトもチェックしてみてください。

当時の課題が今だからこそわかる!チームの足並みを揃える重要性

福岡さん

人事専任の担当はいなかったので、採用は皆で持ち回りで対応していました。エンジニア採用は私が担当し、それ以外の営業などの職種はセールスチームで採用をしていました。

以前の体制を振り返ってみると、募集職種の要件定義や面接での見極めポイントなどの軸を決めずに動いていたのは良くなかったと思います。無駄な動きも各々していたと思いますし、採用計画の見通しも甘い部分がありました。今思うと、足並みをもっと揃えなければいけなかったと思います。

今お話ししたような課題を課題として認識できていなかったことが痛かったですね。人事がいなかったため、やれることをやらなけれなばいけなかったのですが、自分達がやっていることが正解かもわからずに進んでいて、道を外れても注意する人がいなかったことが苦労した点かもしれません。自分が正しいかわからないという不安や恐怖が常にありました。

採用の正解を求めて外部パートナーによる採用支援を選択

福岡さん

採用を外部に依頼することに関しては抵抗はありませんでした。採用活動の正解を知るためには何かしらマンパワーや労力はかかると考えていたので。私たちにとっては、採用のノウハウのある会社に依頼した方が効果的だと感じていました。採用ノウハウがないことで、盲目的に自分たちが正しいと思うことへの恐怖心があったからかもしれません。

私たちのように人事がいない会社はまだ頼みやすいかもしれませんが、すでに人事がいて採用業務を切り出す工数などを考えると採用を外部に依頼することに抵抗はあるかもしれませんね。それでも、何が正しいかわからない状態で採用活動を続けるよりも正しい採用の知識を持つ会社と一緒に採用活動は進めた方がいいと私は思います。

採用支援で実現した「体系的な採用プロセス」への変革

福岡さん

ユアパトに支援してもらったことで体系的に動けていなかったことができるようになったことは大きな変化といえます。人事経験がない私たちが主導するよりも、ノウハウのある佐藤さんたちがディレクションしてくれることでチームとしてのまとまりも出てきて、万遍なく採用施策が動くようになりました。

こちらの意図を汲んだ上で提案してもらえて、困りごとの相談もでき、提案をしてもらえるため、意思決定がスムーズになったとも感じています。現状にとても満足しています。

チーム連携が生み出した業務の効率化

福岡さん

私の仕事にも変化があり、以前よりも自分の仕事にフォーカスできるようになりました。色々な仕事をしていますが、本業に集中できるようになったのはありがたいと思っています。佐藤さんを中心にスカウト、応募者対応など動いてくれているので採用に関しては判断するだけになり、時間の効率化ができました。信頼関係とクオリティの高さがあるからこそ実現できたバランスなのだと思います。

佐藤

そうおっしゃっていただき、嬉しいです!福岡さんのお仕事をできるだけこちらで対応できるよう、福岡さんの考えを聞いた上で、やり取りの粒度を調整してスムーズなコミュニケーション方法を割り出すようにしていました。一緒に働くチームの一員として、どうしたら相乗効果を生み出せるかを推し量るようにもしています。

ニーズとインサイトを理解したアプローチが信頼を育む

福岡さん

押し付けるような提案がなく、こちらの事情や考えを理解し尊重した上での提案をしてもらえたことが信頼関係を構築する上でとても良かったのだと思います。

佐藤

はい、福岡さん達のお考えもあることは理解していたので、まずはその時契約していた媒体や状況を見直すところから始めました。具体的には、応募を増やせるようGreenの”気になる送付”、上位表示になるように求人票のアップデートや小まめな更新作業をしました。次にエージェントの得意領域にフィットする職種を依頼するよう配分し、エージェントコミュニケーション(定期的な振り返り、密な連絡)を強化しました。

福岡さん

そうでしたね。私たちも採用を丸投げしたいわけではなかったので、佐藤さんが丁度いい距離感で歩み寄ってくれたことは、信頼形成の上で大きく影響があったと思います。応募をいただいた方やスカウトを送る際の選考基準も低いわけではない中、頑張ってくれてることも伝わりますし、全面的に信頼しています。

佐藤

嬉しいお言葉ありがとうございます!ある相談をした際に福岡さんに「共有してくれれば動いていいですよ」と言ってもらえた時に「信頼してもらえているな」と感じました。一緒のチームとして動いてることが実感できて嬉しかったですし、もっとお役に立ちたいと強く思いました。

信頼関係が生んだパートナーシップの深化:採用支援の範囲が拡大した理由

タノム様導入事例

福岡さん

信頼関係を構築できていたので、ちょっとしたことでも相談できたことが理由だと思います。佐藤さんも他社事例を調べてくれてやり方を模索してくれるので、その流れの中でお任せしていくことが増えていきました。

また、ライトな動きから始められたのも大きいですね。外部の方に新たにお仕事を任せると、話を膨らませがちなイメージがありますが、「まずはやってみますよ」というライトな動き方が私たちにフィットしていました。物事を大きくして一大プロジェクトとして進めるよりは、対話をして一緒に作り上げていけたので、リスクも少なく進められたと思います。

採用活動も軌道に乗り、5月以降確実に入社者が確定しています。会社は違えど、目指す目標をともに見据え、一つのチームになって動けたからこそこの成果に繋がっているのではないかと思います。

ユアパトありきで描く組織の未来

福岡さん

タノムがより成長するにつれ、制度面や福利厚生などより働きやすいものにアップデートしていく必要があると感じています。その点もユアパトと、佐藤さんと一緒に組織づくりをしていければと考えています。

佐藤

そうおっしゃっていただき、光栄です!ユアパトはお客様の組織課題に合わせ、支援の方法や形を変えつつ継続的に組織づくりに貢献できることが特長です。制度や福利厚生をつくるノウハウもあるので、是非今後もご支援させていただければと思います。

まとめ

タノム様では採用支援をはじめ、事業成長に伴いぶつかる課題にチーム一丸となり挑んでいます。組織課題は一つ解決しても別の組織課題が生まれます。しかも、どの組織課題もリンクしてることが多く、広範な人事領域の施策を一気通貫で進めることが重要です。

「採用ノウハウがない…」「自社にフィットする人事制度はどうつくればいい?」「チームのエンゲージメントを高めたい」こういった何かしらの組織課題がありましたら、お気軽にご相談ください!