今回はユアパトの支援先の一つである株式会社TOWING様の事例を紹介します!人事組織基盤の整備と採用支援をしている中、面接での課題を相談いただき、採用ピッチ資料の新規作成とNotionでの採用サイトのリニューアルを実施しました。「採用ピッチ資料のコンテンツが気になる!」「Notionで採用サイトってどんな感じ?」という方にお勧めの記事です。

クライアント情報

採用コンテンツ改革で実現するブランディング強化

急成長を遂げているTOWING様では、さらなる成長を支えるために組織整備と採用活動の両輪を強化する必要がありました。、採用活動を進める中で次のような課題をご相談をいただいたのです。

・面談・面接官ごとに候補者への事業説明や魅力発信にバラつきがある
・自社の魅力が十分に候補者に伝わっていない

面接経験がある社員もいれば、面接に不慣れな社員もいる。その中で自社の魅力を語るクオリティを底上げするため、ユアパトは以下の内容を提案しました。

■ユアパトの提案
採用ピッチ資料の作成と採用サイトのリニューアル

■提案の狙い
・オーガニック応募の増加:ブランディングを強化し、採用サイトからの直接応募を増やすことで、媒体依存からの脱却とコスト削減を目指す(媒体コストの削減)
・応募率の向上:媒体経由でサイトを訪問した候補者が会社の魅力をより深く理解できるようにし、応募意欲を高める
・面接ミスマッチの低下:候補者が事前に会社のビジョンや文化を正しく理解することで、面接時に本質的な対話を実現
・辞退率低下:補者が会社の魅力を深く理解し、家族や周囲に説明しやすくなることで、辞退を防ぐ
■採用ピッチ資料と採用サイトの違い
・採用ピッチ資料
企業が求職者に対してアピールするための資料です。強いメッセージ性、ストーリー性を持たせられることが特徴で、採用サイトに載せたり面接で自社の説明資料として利用します。

・採用サイト
企業の採用情報を発信することを目的としたサイトです。Web上で網羅的に情報を提供することで、企業の特長やビジョンを共有できるため、ブランディングや競合他社と差別化を図れます。

TOWING様は、急成長を遂げたため、コーポレートサイトの情報が会社の現状と乖離しているという課題もありました。この機会に、採用サイトのリニューアルと採用ピッチ資料の新規作成を並行して進めるプロジェクトが始動しました。また、コーポレートサイトの改修も弊社がディレクションを担当し、企業全体の魅力発信の統一感を図りました。

インセプションデッキで採用課題を可視化!採用活動を加速させる情報設計とは?

採用コンテンツの制作・リニューアルを進めるにあたり、まず目的や優先順位の言語化からプロジェクトをスタートしました。ユアパトでは、クライアントが目指すゴールや実現したい状態を明確にするため、必ず「インセプションデッキ」というツールを活用しています。このデッキを用いることで、プロジェクトの方向性や優先順位を合意形成しやすくなります。インセプションデッキを使う理由は、コチラの記事でも触れているので参考にしてください。

手段が目的化する理由

打ち合せの結果、「採用ピッチ資料作成→その内容を鑑みた採用サイトを設計」という流れで進めることになりました。ユアパトが、採用ピッチ資料と採用サイト双方を制作することで、両者の役割や特性を活かした情報設計を一貫して行いました。

採用ピッチ資料には、プロダクトや事業の魅力、今後の展望、抱える課題など深みのある情報を盛り込みました。対して、採用サイトはTOWING様に応募意思を持たない潜在層も閲覧する可能性を考慮し、潜在層の興味喚起をする”情報のフック”を散りばめるようコンテンツを配置しました。

採用サイト構成案

事業説明の課題を解決:採用ピッチ資料制作のプロセス

情報設計が完了したら、次はコンテンツの中身を詰めていきます。お打ち合わせの際、TOWING様からは「事業内容がより伝わる資料を作りたい」とのご要望をいただきました。TOWING様のプロダクト「宙炭」は、土壌改良を通じて食料問題や環境問題の改善に寄与するだけでなく、廃棄物を活用して製品を生み出し、産廃業者にも恩恵をもたらします。さらに、カーボンクレジットや作物の販売も行い、多岐にわたる利益を生み出す特長を持っています。こうした複雑なビジネスモデルを、既存の事業説明資料では十分に伝えることができていませんでした。わかりやすく説明できるツールが必要だったのです。

そこで、私たちは「TOWINGが向き合う課題 → サービス(ソリューション)説明 → プロダクトの説明 → ビジネスモデル(図解)」という流れで、商流の理解を促進する構成を提案しました。

事業モデル

※TOWING様からスライドマスターを共有していただき、それを基に情報設計とデザインを行いました。

完成した事業モデルの図解が上記スライドです。採用ピッチ資料の仕上がりにご満足いただき、その後、TOWING様の営業資料としても活用されています。TOWING様の理想を言語化し、形にすることで採用を軸に事業成長をサポートした事例といえます。

採用サイトのブランディング力向上への道

採用サイトリニューアルの目的

採用ピッチ資料作成後、そのテイストを反映させた採用サイト制作が始まりました。

■今後の採用サイトに期待すること
・企業カルチャーの明文化
・採用活動への活用
・採用後の円滑なオンボーディング支援
※社外だけでなく、現在の社内メンバーへのメッセージとしても活用したい

元の採用サイトは、noteに職種一覧を表示するシンプルなデザインでした。候補者の興味を引く情報が不足し、社内に向けのメッセージも欠けていました。

note

採用サイトの媒体選定

採用サイトリニューアルの目線合わせが完了し、次に候補者に魅力を訴求するために最適な媒体選定を行います。ユアパトは、以下の3つの選択肢を提案しました。

①コーポレートサイトを作った制作会社に依頼する
②noteを用いてユアパトが採用サイトを制作
③Notionを用いてユアパトが採用サイトを制作

費用や効果のバランスを鑑みた結果、③Notionで採用サイトを制作することに。

採用サイトをNotionで作るメリット

まだまだNotionで採用サイトを作る例は多くはないため、今回なぜNotionを用いたかをご説明させていただきます。

  • デザイン性と柔軟性の高さ

Notionは図や画像の配置など、企業カラーに合わせたデザインが可能です。また、今後コンテンツを追加する際も柔軟に対応できるポテンシャルを持っています。さらに、制作会社ではなくユアパトが採用ピッチ資料と同じテイストで作成するため、一貫性のあるデザインが実現できます。

  • コストを抑えられる

通常、制作会社に依頼すると費用が高くなりますが、Notionを活用することでコストを大幅に削減できます。作成後のメンテナンスも社内で簡単に行えるため、特にベンチャー企業にとっては、コスト削減と採用成功を両立させるための有効な手段となります。

  • 運用コストが低い

制作会社に依頼すると、凝ったデザインや魅力的な機能を導入することは可能ですが、制作期間が長期化することもあります。変更頻度が高いベンチャー企業では、スピード感が合わないこともあります。しかし、Notionは自社内で迅速に更新・変更ができるため、スピード感を重視する企業に最適です。また、Googleアナリティクスと連携し、サイトの効果測定も行えます。

TOWINGが伝えたいカルチャーと価値観を採用サイトで表現

TOWING様は、潜在層を含む候補者に以下の印象を持ってもらえるようにしたいと考えていました。

「ここでならスキルをさらに磨けそう!」
「今の業務の不満をTOWINGなら解消できそう!(やりたいことができそう)」
「カルチャーフィットしそう!」
(例)事業にすごく共感できる、職種・立場での上下は関係なくMission・Visionに向かって一緒に走れそう

狙った認知を獲得できるよう、TOWINGの強みや入社者の声などをまとめました。また、採用サイトを通じて、TOWING様の全体像をつかみ、検索したくなるようなフレーズや魅力的なフックを散りばめ、情報を戦略的に配置しました。

さらに、オンボーディングにも活用したいという要望を受け、初日のオリエンテーションの流れを確認の上、Policy(コミュニケーションポリシー、会議ポリシー、人事ポリシー)、働き方、入社初日のコンテンツなどを組み込んだオンボーディングに必要な情報配置を行いました。こうして、社外向けだけでなく、社内メンバー間のスムーズな意思疎通を支えるツールとして、Notionを活用した採用サイトを作り上げました。

※採用サイト公開まで今しばらくお待ちください。

代表取締役 西田 宏平さんからのコメント

採用ピッチ資料は面接で利用していることに加えて、投資検討資料にも一部入れ込むことができています。 採用サイトについても、社内カルチャー醸成に繋がっていると考えています。お力添えいただき、ありがとうございました。

まとめ

採用ピッチ資料の作成と採用サイトの制作をトータルで対応することで、短期間で採用強化を図ることに成功しました。長年、採用活動に関わってきたチームユアパトのノウハウを活かし、貴社ならではのコンテンツに仕上げていきます。採用をドライブしたいとお考えでしたら是非一度ご相談ください。